徒然なるままに №257 懐古そして回顧

 

『懐古』とは昔を懐かしむ事。

 

 

一方

 

 

『回顧』とは昔を顧みる事。

 

 

概ね【同窓会】は懐古の部類だろう。

 

 

『懐古』とは年老いた事の証左でもあり、何かと危うい側面もあるので、注意が必要だ。

 

 

そうはいっても、この歳になってふと立ち止まる事があれば、過去を振り返る事が多くなる。

 

 

あの阪神淡路大震災から26年の月日が経った。

 

 

災いはいつ何時自分の身にふりかかるかわからない。それが人生。

 

 

備えておいてもどうしようもないこともあるが、心の準備はしておきたい。

 

 

過ぎ去った時間を振り返ると、自分がどんな人間であるかをイヤでも思い知らされる。

 

 

私はトレンドや流行りものにあまり興味が無い代わりに、なんにでもひとつのものに執着しがちだ。

 

 

保守的と言うか頑固者というか、もっと言えば偏執狂なのかもしれない(汗)

 

 

音楽や映画は気に入った作品を何度も聴いたり観てしまう。

 

 

映画【ONCE UPON A TIME IN AMERİCA(1984年)】は数えきれないほど観た。

 

 

そして毎回涙でボロボロになる。

 

 

この年末年始も、また観てしまった。

 

 

そして泣いた・・・

 

 

登場人物の人間関係やあらゆるシーンが、自分の人生と交錯してしまうのである(決して犯罪を犯してきたというわけではない)

 

 

音楽を担当したのは【ニュー・シネマ・パラダイス】や【海の上のピアニスト】【マレーナ】等数多くの映画音楽を手掛けた『エンニオ・モリコーネ』。

 

 

【パンフルート】の音色が印象的なコックアイのテーマ

 

 

デボラのテーマ

 

デボラのテーマは後にセリーヌ・ディオンアリアナ・グランデ&アンドリア・ボチェッリがカヴァーしています。

 

 

 

誰もが認める名作と呼ばれる映画は幾つもある。

 

 

私的には『ゴッド・ファーザー3部作』と『カサブランカ』は別格だし、『ショーシャンクの空に』『クリムゾン・タイド』やラブコメ物の『ノッテヒングヒルの恋人』は大好きだ。

 

 

しかし、セルジオ・レオーネ監督が構想に10年の歳月をかけ、遺作となってしまった『大人の叙情詩』と言われる本作は、私にとって唯一無二の映画である。

 

 

未だ後ろを振りかえってばかりで、ちっとも前に進めないのは、良い事も悪い事も客観的・批判的に顧みる事が出来ていないからかもしれない。

 

 

オヤジK

 

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