ちょっとブレイク vol.18 愛別離苦

 

今夜は満月である。たしか同窓会の翌日の夜も満月だった。

 

それなりに歳もとったので、美女を狙って狼に・・・なんて事とは無縁になってしまったが、それはそれで要らぬ怪我をしなくて済む。

 

ともかく、薄曇りの夜空に輝く満月を1時間程、ぼぉーっと見上げていた。

 

今更ながら、月日の流れは思っている以上に速いと感じる。竹内まりやじゃないが、陽気にはしゃいでたあの頃はもうずっと昔の事である。だが、よくよく思い出すと陽気にはしゃいでた記憶がない・・・

 

そう、私はネクラで妙に背伸びをしてた変な子供だったようだ。小学生の分際で、「いちご白書をもう一度」を覚えて口ずさんでたし、「夜明けの停車場」なんぞも歌ってた。

 

愛とか恋とかが何たるかもわからずに・・・(滝汗)

 

くわえてよく聞いていたのが、さだまさしである。おやじの仕事の関係でさだまさし(当時はグレープ)がまだメジャーになる前から彼を間近で見ていた。いつも本を読んでる大きなメガネをかけた、痩せたお兄さんというイメージが強い。

 

だからというわけではないが、「精霊流し」「無縁坂」「追伸」等をラジオで聞いて覚え唄ってた。今聞き直してもほぼ歌詞を覚えている。

 

そんな彼の曲の中で、衝撃を受けた曲がある。高校時代に聞いた「防人の詩」。映画【二百三高地】の主題歌だ。今改めて聞いても心が震える。当時は色々批判もあったようだが、彼なりに悩んだ末引き受け作った曲らしい。

 

興味のある方は今一度じっくり聞いてみて欲しい。

 

 

【愛別離苦】

 

僕らも人生の折り返しを過ぎて、ゴールへ向かってひたすら歩を進めているが、いつか必ず愛しい人々との別離の刻を迎える。

 

それまで、何かしら自分のできる範囲で、愛する人たちの為に生きていきたいと、満月を見上げて思いを巡らせた。

 

パシリK

 

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ちょっとブレイク vol.16 元祖赤のれん 節ちゃんらーめん

 

朝晩の冷え込みが厳しくなって街のあちこちは既に秋色一色である。

 

 

というか、JR博多駅前広場は既にイルミネーションが点灯し、年末モードに突入している。

 

 

食欲の秋でもあるが、人恋しくなるのも秋である。この際いい歳して人恋しいもないだろうというご意見は無視させていただきたい。

 

 

感動の同窓会からはやくも1ケ月が経とうとしている。

 

 

なにかと慌ただしくあたふたと過ごした日々から日常生活に戻ったわけだが、新たにときめくような出会いがあったわけでもなく、ただ日常業務に追われあくせくしているたんすいかぶらーおやじである。

 

 

だからというわけでもないが、ふと思い立って映画を観た。【マチネの終わりに】である。

 

 

結婚を機に人気に陰りが見えてきた(という噂)福山雅治と、アラフィフの美魔女石田ゆり子共演の大人のラブストーリーである。

 

 

個人的に福山雅治はあまり評価していないが、石田ゆり子はタイプである。女優としては?であるが、存在そのものが奇跡である。

 

 

ストーリーも勿論気になるところだが、脇を固めるキャストが気になった。伊勢谷友介に桜井ユキの二人だ。

 

 

伊勢谷友介はこんな男だったら、人生大きく変わっただろうなぁというやっかみでいっぱいだし、桜井ユキは遅咲きの実力派女優との呼び声も高く、個人的にも評価している女優である。

 

 

レビューは差し控えるが、桜井ユキの演技が光る映画だった。さらに老いて腐る前に、まだまだときめきたい等と妄想にふけるひと時でもあった。

 

 

映画館を出ると既に23時を回っていた。朝から固形物を殆ど口にしていなかったせいもあって、かれこれ30年以上通っているお気に入りのラーメン屋へ直行である。

 

 

ラブストーリーを観た後の食事にしてはなんとも味気ない独り飯だが、まぁ人生そんなものだろう。

 

 

やはり色気より食い気の食いしん坊オヤジである。

 

 

元祖赤のれん 節ちゃんラーメン 天神本店

豚肉の天ぷら

 

ラーメン大盛(すりおろしにんにくをたっぷりと)

 

ごちそうさまでした!

 

食いしん坊オヤジK

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ちょっとブレイク vol.3 【熟年】

 

熟年の定義はよくわからないが、間違いなく僕らは熟年である。

 

熟女・美熟女・美魔女とは言うが、熟男等とは言わない。何故だろう?昭和なら田村正和、平成なら高見沢俊彦とそれなりに艶のあるいい男はいたし、僕らと同級の唐沢寿明やちょっと年下の江口洋介は美熟男に該当すると思うのだが・・・

 

熟した後は腐るだけかもしれない。の一文字がつくかどうかはともかく、できる事なら一日でも長く、熟したままでいたいと願う今日この頃である。

 

巷では、「人生100年時代」というキャッチが定着したようだが、やや恣意的な思惑が見え隠れして、個人的には懐疑的である。

 

だが、今回そのことは置いておきたい。

 

このキャッチを前提に考えると、僕ら55歳(56歳)は、まだ人生の折り返し地点を過ぎたばかりである。

とはいえ、ここ数年あちこちガタがきて滅入ってしまう事が多くなった。視力・筋力・食欲・性欲(滝汗)等、明らかに低下している。

きっと腐る前のサインなのかもしれない。

 

いきなりだが、全国津々浦々チャリ???で走り回っている希代のプレイボーイ日野正平は御年70歳である。我らが永遠のヒーロー永ちゃんも、あの篠原涼子を射止めた市村正親も70歳だ。

きっと彼らもカメラが回っていないところでは、ヨレヨレの時間があるに違いない。仮にそうであっても、彼らのようにカッコよく年齢を重ねられたらと自分を鼓舞している。

 

もともと、涙もろく情けない男なのだが、最近特に涙腺がもろくなったようだ。映画・ドラマ・音楽等に影響され、ボロボロと涙することが多い。

 

映画【ボヘミアンラプソディー】では冒頭から涙があふれ、エンドロールが流れる頃には、もうグシャグシャ。映画を観たいのか、泣きたいから観に行くのか、わからなかったが(滝汗)、なんと8回も足を運んでしまった。

 

 

昨年地上波でオンエアされたドラマ【義母と娘のブルース】でも、エンディングテーマ【アイノカタチ】が流れ出すと、ティッシュペーパーを箱ごと膝に抱えていた。もし妻や子供がいたら恥ずかしくてとても見せられない情けない姿だが、やもめオヤジだから気にしない。

 

 

また【玉置浩二】のコンサートでは、ハンカチで目頭を押さえる女性達に交じって、「雨」「行かないで」「フレンド」を聴きながら、独りうつむいて鼻水をすすっていた。きっと隣に座っていたお姉さま方は気持ち悪かったに違いない。

 

 

私だけかもしれないが、これも熟年なんだからと自分自身を納得させている。

色んな経験を積み重ね、苦難を乗り越えてきた(乗り越えようとしている)からこそ、熟年真っただ中の今がある。

 

【スガシカオ】の「Progress

 

 

あの頃思い描いた理想の自分にはなれなかったけれど、それでも前を向いて歩を進めようという歌詞を噛みしめ、また明日も頑張ってみようと思う。

 

何やらとりとめのない話になってしまった。

10月13日(日)期待と不安を胸に秘め、足を運んでくれる同窓生の笑顔を思い浮かべながら、パシリ担当Kの独り言を〆たい。

 

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