徒然なるままに №370 池江さん

 

注:記事内における表現を一部書き換え、追記しました(2021年5月10日06時)

 

 

池江さん個人を応援する気持ちになんら変わりはありませんが、今日はちょっと冷めた目線で厳しいつぶやきを

 

 

彼女のSNSに「辞退して」「声をあげて」とお願いしたとかしないとか。

それに対して「温かく見守って」と答えた彼女。

 

私人として、ひとりのアスリートとしての彼女の考えは尊重しますが、今回の発言は少々残念でなりません。

 

 

戦時中囁かれたとされる「兵隊さんは戦地で頑張っているのだから、一般国民は我慢し黙って応援しろ」とほぼ同意ではないかとも受けとれます。

 

 

自ら望んだかどうかはわかりませんが、彼女はこのオリンピックの【広告塔】であり、いわば【公人】です。

 

今まで様々な形で、五輪アピールの発言や行動をとってきました。

その最たるものが、昨年7月に行われたこちらのパフォーマンスでしょう。

池江選手が朗読したメッセージ「逆境からはい上がっていく時には希望の力が必要」

 

 

こうした経緯を踏まえたうえで「私は何もできません」という【私人】サイドに立った発言は逃げに等しいですし、「見て見ぬふり」を受けの良い言葉で飾り立てたにすぎません。

 

一方、『新谷仁美』さんや『杉本早裕吏』さんは自分の言葉で勇気ある発言をしました。

新谷仁美、意識した五輪中止の声 16分もぶつけた強烈な持論「国民を無視できない」

 

新体操 主将・杉本早裕吏、IOCからのワクチン提供に言及「ありがたいが、国民の方々を優先していただきたい」

 

 

ツイッターやインスタ等の媒体を利用しているのであれば、批判的なものも含め様々な意見が寄せられるのは当然ですし、それが嫌なら退場すればいいだけの話です。

誹謗中傷や差別等を除けば、自由な発言が許される場所ですから、好意的な意見だけが寄せられると思っているのであれば、それは大きな勘違いです。

 

確かにまだ二十歳そこそこの大学生である彼女には重荷でしょうし、苦しむ気持ちもわからなくもありません。

 

ただ、今やオリンピックアスリートはある意味【公人】扱いですし、昨今の現状を鑑みるにアスリート個人へ非難の矛先が向かう事も充分予見できたはずです。

スポンサーや組織の縛りもあるでしょうが、少なくない国民の税金が投入されているイベントに関して、「努力するだけ」と言い切るのはいかがなものでしょう。

 

再発や重症化リスクを背負って尚、努力し続ける姿は賞賛に値しますし、自分達の事だけで精一杯というのも理解できます。

であるなら、金欲に駆られた者たちの翼賛活動ともとられかねない役回りは今後控える方がいいでしょう。(彼女が置かれている立場から考えると、難しい事は容易に想像できるのですが)

 

平時であればスルーされるであろうことも、非常時においては問題視される可能性を思慮すべきではないでしょうか。

 

但し、あくまでこのような事態を招いた責任は、関係各所のお偉方にあり、それは決して軽くはないと思う訳です。

 

 

(追記)

単なる私個人の憶測にすぎませんが、今回の騒動はD通を中心とした『アスリート可哀そう』ムーブメントを醸成させるための【猿芝居】ではないか?という疑念はぬぐい切れません。

 

 

今日は『ビリー・ジョエル』の誕生日
御年72歳

 

俺には俺の生き方があるんだよ!

放っておいてくれ!

 

“My Life”
(1978年)
Billy Joel

 

人の波に流さることなく、自らの信念に基づき生きていく事はとても大変ですが、余り尖りすぎると・・・

 

オヤジK

 

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徒然なるままに №341 個人差と配慮

 

既に各方面から賞賛の声が上がっている『池江璃花子』さんですが、もう驚きでしかありません。

 

まさに『AMAZING』

 

こんなに早く、そしてこんな素晴らしい結果をもたらしてくれるとは誰もが思っていなかったでしょう。

徒然なるままに №011 池江璃花子

 

彼女に関して、日本選手権開催に合わせるように公開されたこちらの動画が注目を集めました。

 

「その意思が、運命を変える」

 

彼女が経験した苦しみと努力は私たちの想像をはるかに超えるものだったに違いありませんし、賞賛と尊敬の念以外にありません。

 

 

ですが、やや過熱気味と思える彼女に関する報道等について少し触れたいと思います。

 

確かに彼女は自らの意思で運命を変えたのでしょう。ですが、先の動画におけるコピーは、多くの逆境にいるひとたちにとっては、むしろ酷なもののように思えてなりません。

 

彼女がありえないほどグレートな存在なのであって、安易に「きっとあなたも彼女のように頑張れば運命を変えられます」という話をしてはいけないと思うのです。

 

痛みや苦しみ、おかれている状況等、人によって耐性は違うものです。

 

或る闘病記 これまでと、これからと

 

こちらの記事は、重度の白血病を患っている大学生の投稿記事ですが、文中にあるように白血病にも程度の差があるわけです。

 

これは、私たちの身近にある「頭痛」「腰痛」「腹痛」等においても症状の違い等個人差があるのと同じです。

 

(昭和の時代には「〇〇くらいでなんだ!」みたいな事が平然とまかり通っていましたが)

 

彼女が成しえた事は、多くの人に希望と勇気を与えたに違いありません。しかし、皆が等しく、自分の意思で運命を変えられるわけではありません。この厳然たる事実を忘れてはいけないと思うのです。

 

 

すこしばかりマイナーな話になりますが、先日モータースポーツファンにとって悲しいニュースが飛び込んできました。

 

“ノルドシュライフェの女王”ザビーネ・シュミッツが亡くなる

 

約4年に及ぶガン闘病の末、先日51歳の若さで他界されました。

 

強い意志をもってしても、どうしようもできない事があるという事実。

 

後ろを振り向くことなく人生前向きに生きていく事はとても大事な事ですが、そこだけをことさら強調するのはいかがなものかと思うわけです。

 

とかく、僕等日本人は美談や感動秘話、精神論や印象に惑わされやすい傾向がありますが、事実とのバランスが大切なのではないかと。

 

ほんのわずかな例をもって、全てがそうであるかのように錯覚するのは非常に危ういと思わざるをえません。

 

自分自身を鼓舞するのは大いに結構なのですが、他者へ呼びかける事に関しては慎重を期すべきだと思うのです。

 

池江さんのご活躍に便乗し、五輪翼賛に方向転換しつつあるマスコミ報道や一部の五輪推進派の方々等の言動をみるにつけ、なんだかなぁと思う今日この頃のオヤジKでした。

 

 

♪Take it to the limit one more time♪
限界までもう一度

 

“Take it to the Limit”
(1975年)
EAGLES

 

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徒然なるままに №139 Early Bird(1980年)

 

“Early Bird”とは早起きな人

 

メタボオヤジが当時の懐メロ動画等をセレクトし、独善的なマスターベーション記事をうだうだと書いているだけなのに、毎日早朝から訪問・閲覧してくれている人がいます。本当にありがとうございます。

もっと同窓会関連の記事や佐賀に関する話題などを幅広く提供できればいいのですが、なかなか・・・(汗)

 

高中正義

 

このHPは誰もが目にすることが可能なネットの世界で公開されています。ですが、基本小さなコミュニティですのである意味好き勝手な事を書かせていただいていますが、回を重ねるごとに、己の無知や浅はかさ・表現力の乏しさを思い知らされています。

最近では特に若い著名人の発言に触れる度、今まで私はいったい何を学んで何を得てきたのだろうと自問する機会が増えました。

 

大坂なおみさん
池江璃花子さん
藤井聡太くん
等々

 

特に大坂さんは世界的にも非常にセンシティブな問題に関して、自らの考え・意思を言葉にし行動しました。内容が内容だけに異論や反感も数多く渦巻いていますし、私自身もその言動全てを是とするわけではありませんが、リスクをとって行動した彼女の勇気は賞賛に値すると思っています。

 

オヤジK

 

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徒然なるままに №011 池江璃花子

 

彼女が【急性リンパ性白血病】いわゆる血液のガンに犯されたと自身のツイッターで公表したのが去年の2月。

 

つい先日密着ドキュメンタリー番組が放映され、およそ10か月に及んだ入院生活と、退院後の苦悩が自身の言葉で語られていた。

 

彼女は死のリスクと戦ってなお再発のリスクとも向き合いながら、再び返り咲くために懸命に生きている。

 

しがないオヤジの私と対比するなど彼女に対してとても失礼なのだが、自分の経験と被る部分が多々あり、涙なしでは観ることができなかった。

 

 

「振り向かずに 前へ」
「いまできることをひとつずつ」

 

 

トップアスリートに上り詰める事ができた人間だからかもしれないが、天国?と地獄を見た若干19歳の言葉である。

 

悔やんでも、もう以前の自分に戻る事は出来ない

 

この歳になっても未だ過去を引き摺ってしまっているちっぽけな自分を奮い立たせるには充分すぎる内容だった。

 

 

戻れないよ 昔のようには
煌めいてみえたとしても
明日へと歩きださなきゃ

 

白日
(2019年)
King Gnu

 

 

彼女が以前のようなトップアスリートとして再び輝けるかどうかはわからないが、陰ながら応援していきたい。

 

オヤジK

 

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