今夜は満月である。たしか同窓会の翌日の夜も満月だった。
それなりに歳もとったので、美女を狙って狼に・・・なんて事とは無縁になってしまったが、それはそれで要らぬ怪我をしなくて済む。
ともかく、薄曇りの夜空に輝く満月を1時間程、ぼぉーっと見上げていた。
今更ながら、月日の流れは思っている以上に速いと感じる。竹内まりやじゃないが、陽気にはしゃいでたあの頃はもうずっと昔の事である。だが、よくよく思い出すと陽気にはしゃいでた記憶がない・・・
そう、私はネクラで妙に背伸びをしてた変な子供だったようだ。小学生の分際で、「いちご白書をもう一度」を覚えて口ずさんでたし、「夜明けの停車場」なんぞも歌ってた。
愛とか恋とかが何たるかもわからずに・・・(滝汗)
くわえてよく聞いていたのが、さだまさしである。おやじの仕事の関係でさだまさし(当時はグレープ)がまだメジャーになる前から彼を間近で見ていた。いつも本を読んでる大きなメガネをかけた、痩せたお兄さんというイメージが強い。
だからというわけではないが、「精霊流し」「無縁坂」「追伸」等をラジオで聞いて覚え唄ってた。今聞き直してもほぼ歌詞を覚えている。
そんな彼の曲の中で、衝撃を受けた曲がある。高校時代に聞いた「防人の詩」。映画【二百三高地】の主題歌だ。今改めて聞いても心が震える。当時は色々批判もあったようだが、彼なりに悩んだ末引き受け作った曲らしい。
興味のある方は今一度じっくり聞いてみて欲しい。
【愛別離苦】
僕らも人生の折り返しを過ぎて、ゴールへ向かってひたすら歩を進めているが、いつか必ず愛しい人々との別離の刻を迎える。
それまで、何かしら自分のできる範囲で、愛する人たちの為に生きていきたいと、満月を見上げて思いを巡らせた。
パシリK
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